挑戦することによって変わった自分

タイのタマサート大学に交換留学生として留学していたSuzunoさん。JSATタイ日本人学生会の代表やスラムでのボランティア活動など学業以外の活動にも積極的な彼女が思う、挑戦することの大切さとは。


ー本日は宜しくお願いします!さっそくですが、自己紹介をお願いします!


今年の3月に法政大学を卒業して、現在は新卒で人材ベンチャー企業で働いています。Suzunoです。学生時代はタイのタマサート大学に交換留学生として留学していて、JSATタイ日本人学生会の代表、スラムでのボランティア活動などをしていました。


ーSuzunoさんは短期も合わせると3度タイに滞在されていますが、それぞれどのようなプログラムだったか教えてもらってもいいでしょうか。


一度目はゼミのフィールドワークでした。難民キャンプを訪問して論文を書くという課題が与えられたので、実際に難民に住む方たちにインタビューなどをさせて頂きました。実はこの経験がタイに正規留学をするきっかけにもなったんです。「難民の現状を理解したのはいいが、実際には彼らのために何もできてないんじゃないか」と思ったんです。私に何ができるかわからないけど、もう少し彼らの力になりたいと思って2度目はインターンとして1か月間、NGOの海外プログラムに参加しました。その時に感じたことは、もう少し東南アジアからみた日本を見てみるべきだなと思いました。かつて日本軍が戦争でミャンマーに侵攻していたことは世界史の授業で習ってはいたけど、日本の教育ではそこまで詳しく掘り下げることはありません。そういう背景もあり、海外から見た日本の姿を見てみたいと思うようになりました。


ーそこからタイの大学に正規留学するんですね。


はい。大学の交換留学制度に申し込んでいくことになったんですが、実はマレーシアも選択できたのですが、当時は英語の点数が足りなくてタイになりました。(笑)


ーそのパターン結構多いですよね。(笑) でも結局みんなタイにはまって帰っていきますよね。

ー3度もタイに滞在されたSuzunoさんですが、タイの魅力はどういったところだと思われますか。


ずはり、何でもできることだと思います。物価が安いということもそれを助けていますね。例えば、タイ国内や他の東南アジアの国に行くにも行きやすいですし、その旅を通じてその土地で色んなことに挑戦できるので、そういった部分は魅力なんじゃないでしょうか。さらに、タイに住んでいる日本人の数は世界的に見てもロサンゼルスについで2位なんですよね。しかも、ほとんどがバンコクに集中しているからこそ多くの社会人に会うことができます。そういった方々達に学生会の運営を助けてもらえることも多かったですし、ご飯などに連れて行って頂いて、学ぶことが多かったですね。


留学先で日本人と沢山会うことは賛否あると思いますが、私は日本人の多さはタイ留学の魅力だと思います。長期的にみると人脈を作ることが出来たり、社会人の先輩方とお話しできる機会はとてもありがたかったです。


ーSuzunoさんはJSATタイ日本人学生会の立ち上げなど、長期留学中は学業以外にも積極的だったと思うのですが、留学以前にもそういった活動をしていたのでしょうか。


学校行事の委員会に入ったり、行事で実行委員をしたりするのは好きでした。でも、実は一度もリーダーをしたことはなくて、書記だったり副リーダーを主にしていました。タイ日本人学生会の代表が人生で初めてのリーダーとしての経験です。


ーなんか意外です。(笑) どうしてJSATタイ日本人学生会の代表をやろうと思ったんですか?


誰もやる人がいなかったからです。(笑) 当時は数名で立ち上げたばかりで、一緒に立ち上げた先輩方が日本に帰ったので次の代表が私しかいなくて、それで引き受けた形です。


ー代表として活動してみてどうでしたか。


最初は自分がホントに他の運営のメンバーを巻き込めているのか心配でした。代表という立場になり、色々な事で決断を迫られることも多くなって、大きな決定事項以外は私自身が決めていくのですが、その小さな決断でさえ独りよがりなんじゃないかなと悩むこともありました。他の運営のメンバーで私よりコミュニケーション能力が高い子もいて、その子が代表やったほうがいいんじゃないかなと思う時もありました。


ー確かに周りを巻き込みながら、団体運営をするのは難しい点ですよね。ちなみに代表をされてみて自分自身変わった点は何かありますか。


いい意味で人に期待しなくなりました。(笑) 例えばサブリーダーをやってた時は自分のことを「組織の中の1人」と考えていて、上にリーダーという存在がいるので無意識に他人事のように考えてた時はあったかなと思います。でも代表という立場を経験してみて、初めて明確な当事者意識が生まれました。他の運営のメンバーが動いてくれなくても、最終的にはそこに対してしっかりとフォローをしていなかった私のせいですし、最終的には全てリーダーの責任になるので、人に期待ばかりするのではなくて自分自身で全てを動かしていこうという責任感は身に付いたかなと思います。


ーそこは団体の大小関わらず、代表として組織を引っ張っていく中で身についていくことですよね。

ーSuzunoさんは現在社会人として働かれていますが、どういったお仕事をされているんですか。


人材系のベンチャー企業で営業をしています。事業の流れとしては

➀海外の大学と提携をして、日本で働きたい理系学生向けに日本語の授業を展開します。

②日本語ができるようになった学生を日本へ招待して、企業への面接を斡旋する事業を日本で展開しています。


ー働かれてみて、実際どうですか?


周りの方は凄く優秀で、優しい人も多いので、時々社会人から耳にする人間関係などで悩むことはないですね。ただ、コロナの影響もあり海外から日本への入国が制限されている中で、なかなか事業としてうまく進まないことも多くて、コロナの早い収束を願うばかりですね。


ー今後社会人として目標などはありますか。


凄くざっくりしているのですが、働く女性として自立していきたいですね。女性だと、どうしてもこれからのライフイベントを考慮していきながら自分自身のキャリアを考えていかないといけないのですが、そういう状況になってもうまくキャリアを築いていきたいなと思います。働く女性のロールモデルになれたらいいなと思いますし、方法の一つとしては絵を書くことが好きなので、インスタなどを使いながら発信していけたらなと思います!


ー最後の質問になるのですが、これからタイ留学を控えている学生にむけて一言お願いします。


自分が少しでも「いいな」と思ったら挑戦することが大切だと思います。留学に行けば人生変わると思われがちだけど、そんなことはなくて。やっぱり行動しないといけないですし、自ら積極的に新たな機会を作っていかないといけないんじゃないかなと思います。実際に私も正規留学の最初の半年間はホントにつまらなくて笑。でも、このままではダメだと思ってJSATタイ日本人学生会に加入したり、スラムにボランティアをしに行きました。行動していく中で多くの人と出会い、価値観などが広がっていくと思うので、是非これから留学を控えている学生は多くの挑戦をしてもらいたいと思います!

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JSATタイ日本人学生会 日本支部

JSATタイ日本人学生会は、タイに関わりのある学生&社会人で構成されている団体であり、現地でイベントなどを開催しています。日本支部ではタイに関する情報発信を主な目的として、タイに留学している学生に関するコラムや現地レポートなど様々な情報で多くの人にタイについて関心を持っていただきたく活動しています。